質問の仕方:より良いサポートを提供するために
より良いサポートを提供するために、ご協力いただきたいことがあります。
本教材の購入者様には、本教材・英語学習についての疑問・相談にお答えさせていただきます。
分からないことがあれば遠慮なくメールで質問してください。
ただ、このページのお願いをご理解いただけなければ、サポートの質がどんどん下がってしまい、価値のないものになってしまいます。
ぜひ最後まで読んでサポートの品質を維持することにご協力ください。
■目次
質の高いサポートを維持するためのお願い
英語力アップにつながる質問の仕方
最低限のマナーを守ってください。
話を聞いてほしいだけの場合
分からないときに最初にするべきこと
「文法が分からん!」という場合
ニュアンスを知りたい場合
学習相談のしかた
最後に
質の高いサポートを維持するためのお願い
受講生さんの何人かに一人は、辞書を見たり、ネットで検索したりすれば1分で分かるようなことを質問してこられます。
たとえば、「completeって何て意味ですか?」のような質問です。
そのメールを書いている時間を検索に使えば、あっと言う間に答えが分かる質問です。
「complete 意味」と検索すればパッと答えが出てきます。
でも、このような質問を1日に何度も、毎日のようにされる方もいらっしゃいます。
私や担当者もできるだけサポートをしたいとは思いますが、辞書や検索で調べればすぐに分かるような質問にお答えしていたのでは、受講生さんが自分だけでは解決できない本当の悩みに、お答えするための時間がなくなってしまいます。
このため、辞書や検索で調べたら分かるようなことは、自分で調べるように癖を付けていただきたいのです。
もちろん、質問してはダメということではありません。
質問する前に、5分でもいいので辞書や参考書を開いて調べたり、ネットで検索したりしてください。
それで分からなければ質問してください。「こんな簡単なことを質問したら怒られるかも」という心配は無用です。ただ、一度ご自分で調べてから質問してください。
そうやって、自分で解決できることは自分で解決することで、分からないことは何でもかんでもすぐに質問する人より、ずっとたくさんのことを学ぶことができます。
また、メールの返事を待つより、ずっと速く解決できます。
そして、私や担当者は「自分では解決できない悩み」への対応に時間を使えるので、サポートの質を高く維持することができます。
「自分では解決できない悩み」は、人それぞれ違うので定義はしません。
自分で調べてみて分からなかったことは「自分では解決できない悩み」だと思います。
英語力アップにつながる質問の仕方
では、どのように質問すれば英語力アップにつながるでしょうか?たとえば、「そろそろ英英辞典を使い始めるべきか?」について聞きたいとします。その場合、
まず
- 自分の英語力がどれくらいなのか、
- 英英辞典を読んで理解できるのか、
- 何を目的に勉強しているのか
くらいは最低限、教えてください。そうでなければ内容のある返事はできません。
例を挙げます。
こんにちは。戸田さん。
山田といいます。
現在、本教材で英語の練習をしながら、仕事の書類を読みこなすために貿易英語の勉強をしています。
文法は高校生のときに勉強したのを覚えているので、だいたい文の構造は分かるのですが単語力が弱いため、英和辞典を引きながら勉強しています。
それを見た帰国子女の同僚が、英和辞典は間違いが多いから英英辞典を使ったほうがいいと言うのですが、戸田さんはどう思われますか?
ネットで使える英英辞典を実際に使ってみたところ、調べた単語の説明の中にまた分からない単語があるという状態です。
同僚の言うことも一理あるとは思いますが、どうすればいいでしょうか?
これくらい説明してもらえれば、この山田さんが英英辞典を使うべきなのかどうか、山田さんの英語力や仕事との関連性を考えてアドバイスすることができます。
最低限のマナーを守ってください。
問い合わせをされるときは、最低限のマナーを守ってください。
つまり、
- ご自分の名前(本名)を名のる
- ご自分の英語力を説明する
- ですます調で文を書く
といった常識レベルの内容です。
書き終わったら、一度は読み直して、内容が伝わるか確認してください。
当然ですが、何を言いたいのか理解できない質問にはお答えすることができません。
話を聞いてほしいだけの場合
メールをくださる人の中には、「~のような感じで勉強しています。がんばります!」のようなメッセージをくださる方もいらっしゃいます。
質問があるのではなく、ご自分の状況や考えを聞いてほしいということだと思います。
気の利いた方なら「私の独り言なのでお返事不要です」のように、ひとこと付け加えてくださいます。
こういうメッセージは歓迎します。誰かに状況を知らせることでモチベーションが上がるからです。
ただ、「聞いてほしいだけのお話」すべてに返事していたのでは、「あなたが自分だけでは解決できない本当の悩み」にお答えする時間がなくなってしまいます。
というのも、私は、すべてのメールに真剣に返事をしているので、短くて簡単な返事でも15分から30分くらいかけて書いています。
1通のメールを書くのに1時間以上かけることもあります。
だから、数件のメールに返事すると、それだけでも数時間かかります。
もし、「聞いてほしいだけのお話」の場合は、メッセージの最後に「お返事は不要です。」のように書いておいてください。
このように「お返事は不要です。」と、ひとこと付け加えていただけるだけで、不必要な返事を書くのに費やす時間を「あなたが自分だけでは解決できない本当の悩み」に使えるようになります。
そしてサポートの質を維持することができます。
もちろん、「お返事は不要です。」と書かれたメッセージも私は必ず読みますし、時間のあるときにお返事することもあります。
■分からないときに最初にするべきこと
1.英辞郎
まず、英辞郎は必ず検索しましょう。

日本語から英語でも、英語から日本語でも、とにかく大量の情報が詰まっています。
「こんな言葉は載ってるはずがない」と思うような変な言葉でも見つかることがよくあります。
一般的な英語学習者が知りたい表現なら、ほぼすべて載っているはずです。
たとえば、「倍返しだ!」ってどう言うのかな?と思ったら以下のように出てきました。

上の例文から、どうやら「pay back」という表現がキモかなと当たりを付けて検索すると、どっさりと例文が出てきました。

今すぐ使えそうな表現が満載です。
もちろん、英語から日本語でも、日本語から英語でも大量の例文が出てきます。
「分からないことは、とりあえず英辞郎で検索してみる」ようにしましょう。
■「文法が分からん!」という場合
正しい表現で英会話ができるようになるには、基本的な英文法を身につける必要があります。
文法を「頭で理解する」だけではなく「体で覚える」ことで英語を話せるようになります。
この基本的な文法は、本教材を使った練習を通じて自然に身につくようになっています。
ですから、本教材で勉強していて分からない文法事項があっても、あまり気にする必要はありません。
練習を通じて、頭で考えなくても分かるようになってきます。
また、日常会話では、試験に出るような細かい英文法は知らなくても問題ありません。
「何でここは『of』で、ここは『in』なのかな?」 というようなことは、理屈を頭で覚えるより、理屈抜きでそのまま覚えたほうが会話のときに役に立ちます。
細かい文法ルールにこだわって時間を費やすより、たくさん練習したほうがうんと速く上達しますし、文法にこだわりすぎると、会話のときに言葉が出てこなくなります。
ただ、「三人称単数って何?」のような根本的な部分は、最初に頭で理解しておくほうが上達が速くなります。
そこで、「文法が分からん」というときに役立つ情報を紹介します。
■英会話ハイウェイの文法コーナー
英会話ハイウェイの文法コーナーでは、文法の基礎の基礎から詳しく学ぶことができます。
中学レベルの英文法と高校レベルの英文法の一部について説明していますので、日常的な英会話に必要なことはほぼ知ることができます。
「市販の文法教材より分かりやすい!」
「どうして無料で公開しているんですか?」
と、読者さんからメールが届く人気コーナーです。
■英文法大全
市販の参考書なみの情報量です。
■ロイヤル英文法
文法については何でも載っています。私は20年近く愛用しています。
これらは学校の教科書みたいに前から順に読んでも時間の無駄になるだけです。分からないときに、ちょっと調べるという使い方をしてください。
また、繰り返しますが、細かい文法ルールにこだわるより、たくさん練習したほうが、ずっと速く英語を習得することができます。
■ ニュアンスを知りたい場合
「~という単語と・・・という単語は、辞書には同じ意味が載っていますが、ネイティブにとってはニュアンスが違いますよね。教えてください。」
という問い合わせをいただくことがよくあります。気になる気持ちは分かりますが、
ニュアンスを気にするのは英語上級者になってから
で十分です。
といいますか、英語の初心者がニュアンスまで気にしていたら、怖くて何も話せなくなってしまいます。そこまで気にしていたら、英会話は上達しません。
英語学習がストップしてしまいます。
また、日本人がニュアンスを少し間違ったからといって、ネイティブの人が気にするわけがありません。
ニュアンスを気にするのは、ある程度の英会話レベルになってからにしましょう。
とは言っても・・・
「・・・と・・・は何が違うの?」と気になる場合は、Googleで検索すると1分で答えを知ることができます。
調べ方は、たとえば「like(好き)」と「be fond of(好き)」の違いを知りたい場合は、
“like” “be fond of” 違い
と検索します。

単語1つの場合はダブルコーテーションはなくてもかまいません。熟語の場合は、ダブルコーテーションを付けた方がヒットする確率が高くなります。
また、
“like” “be fond of” ニュアンス
と検索するのもいいでしょう。

ヒットしない場合は、ダブルコーテーションなしで検索してみると見つかることがあります。
たいていのことは、このように検索するだけで、1分で答えを知ることができます。
もし検索でヒットしない場合は、誰も気にしないような「どうでもいいようなこと」だと考えて、気にせずに次に進んだ方がいいです。
■学習相談のしかた
最低でも以下の点をお知らせください。
1.名前
2.現在の英語力
TOEICなどの点数(受験したことがある場合)、どの程度話せるか、文法は分かるかなど。
3.英語学習の目標
海外旅行を自由にしたい、日常的な会話をしたい、仕事で使うなど、どのレベルを目指しているのか
4.1日に何時間くらい勉強に使えるか
(通勤時間なども含む)
5.困っていること
「こんにちは。言いたいことが出てきません。どうしたらいいですか?」
だけの人がいらっしゃいますが、それだけではアドバイスできません。
■最後に
サポートサービスは、いろいろな英語学習の悩みにお答えする特別なサービスです。
でも、自分で調べれば1分で分かることをすべて私や担当者が説明していたのでは、「本当に助けが必要な人」をサポートすることができなくなってしまいます。
そのような理由から、このページでは「自分でできる最低限の調査方法」を説明しました。
- 辞書(英辞郎)を引く
- 文法のサイト(参考書)を調べる
- Googleで検索する
これだけです。自分でやっても5分か10分ではないでしょうか。
このように、自分で簡単に調べられることは自分で調べる癖を付けていただくことで、サポートの品質を維持することができます。
また、あなたは調査能力が向上するので、勉強でも仕事でもプライベートでも分からないことをすぐに解決できるようになります。
もちろん、「質問してはダメ」ということではありません。
また、「こんな質問したら怒られるかな。」という心配もご無用です。
サポートの品質を維持するために、ほんのちょとのご協力をお願いします。
戸田亮