「there is~」と「there are」のどちらを使うべきか?

「there is~」と「there are」の文を作るときに、
be動詞(is/are)の後ろに名詞の単数形を置くべきか、
それとも複数形を置くべきかが分からない。

そのために、「there is~」と「there are」の
どちらを使えばいいか分からないという質問をいただきました。

つまり、「Is there any student in the room?」と言うべきか
「Are there any students in the room?」と言うべきか
分からないということですね。

これは、なかなかに難しい部分です。

正直なことを言うと、
あまり気にせずに例文を
そのまま受け入れていただけば問題ありません。

でも、気になると思いますので
以下のとおり説明します。


まず、be動詞(is/are)の後ろが
【不加算名詞】(数えられない名詞)のときは
常に「is」を使います。

たとえば、「milk」は
ミルクが1つ、2つとは数えずに
ビン1本のミルクのようにビンの数を数えます。

つまり、不加算名詞です。

そのため、常に「milk」のように単数形で使われて、
「There is~」が使われます。

There is milk in the fridge.
冷蔵庫の中に、牛乳があります。

Is there any milk in the fridge?
冷蔵庫の中に、牛乳がありますか?

「money」もこれと同様です。

加算名詞と不加算名詞について詳しくは
以下の記事を読んでください。

⇒英語の名詞とは?


次に、be動詞の後ろが
【加算名詞】(数えられる名詞)で複数個あるときは
「are」を使います。

たとえば、以下の英文では
「chair」が複数個あるので
「There are~」を使います。

There are ten chairs in the room.
部屋には10個の椅子があります。


また、疑問文や否定文で
「any」の後ろに続く加算名詞は複数形を使います。

There aren’t any chairs in the room.
部屋には椅子はありません。

Are there any chairs in the room.
部屋には椅子がありますか?


上記が基本のルールです。

しかし、「any」の後ろに加算名詞を使うときでも
1個しかないという前提で話すときは
単数形を使うことがあります。

Is there any table in your apartment?
あなたのアパートの部屋にはテーブルがありますか?

上の英文では、話者は、
アパートの部屋には通常はテーブルは1つしかない
と予想して言っているので単数形が使われています。

常に一定のルールに従って
単数か複数かが決まるわけではないので
なかなか難しいと思いませんか?

あまり気にしていたら
会話のときに言葉が出てこなくなってしまうので
今の時点ではあまり気にせずに
そのまま覚えていただければと思います。

(会話では間違っても問題なく通じます。
小さな間違いが気になって言葉が出なくなるより
少し間違っていても話せた方がいいですよね)

なお、「any」と「There is/are~」について詳しくは
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒「any」の使い方

⇒「There is/are~」の使い方